日系米人の不肖Yoshioには痛い映画でした。
小学校の頃、給食の鯨カツ(立田揚げだったかな?)は大好物でした。アメリカに移住するまで鯨のベーコンしか食った事がなくて、渡米直後に生まれてはじめて豚のベーコンを食べてカルチャーショックに陥ったことがあります。
五十三年間生きてきて、まだイルカ(海豚)を食べたことはありません。つい最近まで海豚が日本のマーケットで売られていることすら知りませんでした。
このドキュメンタリー作品の舞台、和歌山県太地町は日本の古式捕鯨発祥の地だそうです。
太地町の漁師さんたちはあくまでも合法的に、昔ながらの慣習に則ったイルカ漁猟をしていたにすぎません。
太地町の漁師さんは生活の糧としての海豚・・・、この作品の制作に関わった人々(欧米人)にとっては可哀想なイルカちゃん・・・
それぞれの立場、イルカ(海豚)や捕鯨に対する見解の相違、食習慣の違い、海洋環境問題、それに政治的なものを、主人公(元わんぱくフリッパーの俳優でイルカ解放活動家)と監督の説得力に欠けた私情が、太地町の漁師さんたちの行為そのものを歪曲し、いつしか銀幕の上でスケープゴート(悪者)にされてしまったような気がいたします。
元祖!イルカ名優、わんぱくフリッパーが自殺してたこと。
それが動機で主人公はイルカ解放活動家になったこと。
イルカの水銀含有量は異常に高く食用には不向きだってこと。
それを知っていた日本政府が規正を怠っていたこと。
色んな事を教えてくれたこの作品、とことんやったディレクター/プロデューサーの根性は天晴れの一言でしたが、観賞後のこの後味の悪さはいったいなんなのでしょうか・・・
英語が話せるというだけで矢面に立たされた祖国日本のお役所のあの方、この方、心からご同情申し上げます。
Yoshio
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